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ピタゴラスイッチ装置の作り方!簡単につくれる方法やその効果など

ピタゴラスイッチ装置の作り方!簡単につくれる方法やその効果など

NHKの人気番組ピタゴラスイッチの代表的なコーナーといえば「ピタゴラ装置」です。

様々な仕掛けの連鎖でゴールまで続いていく様子は大人も子どももつい見入ってしまいます。装置に使われている道具はおしゃれなものもありますが、よく見てみるとどの家庭にもありそうなちょっとした道具も使われていて、真似して作ってみたくなるものです。

この記事では実際に作ってみた方の例もまじえながら、その作り方を紹介したいと思います。

ピタゴラスイッチ装置ってどんなもの?

ピタゴラ装置は巧妙なからくりの連鎖

ピタゴラスイッチ装置はいくつものからくりの連続でできています。よくみられる仕掛けの一つが、ドミノ倒しです。これはからくりとからくりをつなぐものとしてよく登場します。並べられたドミノが倒れていき、次の装置までの道を作っていくものが多いです。

もう一つ代表的な仕掛けといえば、オープニングで使用されているベルの音で始まるものがあります。キッチンタイマーが鳴って、トンカチが回り、ビー玉が転がっていく、装置の始まり部分に使用されているものです。

エンディングのゴール部分で使われている装置も面白いです。こちらはレコード盤がくるくる回って、ゴールのピタゴラスイッチの文字が表示されるものです。レコード盤の上に並べられた小さな旗に一文字ずつ書かれた文字が回って、スタッフロールが流れている間、ピタゴラスイッチの文字がずっとくるくる回って表示されます。

ピタゴラ装置製作は大変な仕事

このオープニングとエンディングは番組開始当初から使用されているもので、エンディングの装置はなんと一番最初の合宿で作られたそうです。山本晃士ロバートさんはコーナーの企画・制作に関わっているクリエイティブ・グループ「ユーフラテス」のメンバーのひとり。

ユーフラテス 山本晃士ロバート

ユーフラテスの山本晃士ロバートさん

山本さんはピタゴラ装置の魅力について尋ねられると、「何か企んでいる跡が垣間見えることによる期待」、「小さな奇跡の積み重ねでそれが成功した喜び」、そして「家庭にあるものを使って作ることが多いので、自分にもできるのではないかと思えるのでは」と答えています。

私たちがピタゴラスイッチをみると実際にピタゴラ装置を作ってみたくなるのは、この「家庭にあるもの」「自分でもできる」という番組全体のコンセプトからきているんですね。

番組で放送される装置の映像はとても短いものですが、撮影にはとても時間がかかっています。

緻密な計算のもとに創られている装置

 

ゴールまでたどり着かないと撮り直し。仕掛けが作者の想定通り動かないと撮り直し。OKテイクが出ても念のため撮り直し。最多で146テイクかかったものもあり、明け方まで撮影が続いた日もあるそうです!

視聴者に興味を持って新鮮な気持ちで番組をみてもらうため、「いつでも新しく始まった番組のように感じてほしい」と、約20年企画を考え続けているとのこと。撮影後は装置は解体し、同じ機構をそのまま再利用することはないそうです。

ピタゴラスイッチ装置って自分でもつくれるの?簡単につくる方法は?

番組で紹介されているような大掛かりな装置を作るのは難しいかもしれませんが、仕掛けの一部や短い装置なら家庭でも工夫して作ることができます。ここではいくつか簡単にできるものを紹介します。

ジグザグ坂道

 

ジグザグ坂道

 

材料

①定規

②洗濯ばさみ

つくりかた

  • 定規に洗濯ばさみを左右交互に挟む
  • 傾斜をつけて設置する
  • そこにビー玉をのせる
  • ジグザグ曲がりながら坂道を転がっていきます。

0:00~0:54初級ジグザグ坂道
0:55~2:07中級曲がり坂

 

まがり坂

まがり坂

材料

①細い棒

②両面テープ

③固めの本定規

 

つくりかた

  • 細い棒を切って長さの違う2種類の棒を3本ずつ作る
  • それを本の表紙に両面テープで片仮名の「リ」のような形に張り付ける
  • 表紙に傾斜をつけてビー玉をのせる
  • 「リ」と「リ」の間を滑るようにビー玉が移動します

牛乳パックレーン

牛乳パックレーン

材料

①牛乳パック

②テープ

つくりかた

  • 牛乳パックを4等分に切り開く
  • 両端を折り「コ」の形にして、壁などにテープで張り付ける
  • 交互に斜めに張り付ければ、ビー玉がレールを下へと転がっていきます!

 

「プラレール」

材料

①プラレールのレール

つくりかた

  • プラレールはつなげるだけでビー玉の転がる道になります
  • つなぎ目はフラットを目指すのではなく、下流側のプラレールは1~2mm下げて接続するようにします

ころころスイッチ

材料

①トイレットペーパーの芯

②テープ

必要なモノ

  • ダトイレットペーパーの芯を壁などにテープで固定するだけ!

角度をつけたり、芯がくっつかないように設置したり、色々と工夫ができそうです。

 

ピタゴラスイッチ装置づくりにはどんな効果があるの?

ピタゴラスイッチ装置を作るのは楽しいことはもちろんですが、それだけではなく遊びながら考える力をつけられるのも魅力の一つです。

どうすれば上手くいくかな?どうしてこうなるのかな?と思考錯誤しながら制作するなかで、感覚的に物の重さや性質、重力、慣性の法則、摩擦力などを理解することができます。

まだ教科書を読めないような小さい子どもでも、感覚的に理解できるのは嬉しいですね。こうした実体験があればのちに教科書で勉強するようになったときに、理解がしやすくなることでしょう。

ピタゴラスイッチ装置を実際につくった反応は?

実際にピタゴラ装置を作ってみた子供たちはとても楽しく取り組んでいるようです。

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「端材でレールを作ってくれたので、ヤヒが大喜びでピタゴラ装置作ってた(笑)1人で黙々と作ってたから放っておいてご飯の用意とかしてたら「おととーおかかー、見てー!!」と呼ばれたので、見に行ったらコレ出来てた。純粋にすごいと思う父と母であった。」

 

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「自作のピタゴラ装置を手動で楽しむ息子くん。毎日DVDやYouTubeで研究しては何かしらの装置を作って、それはまぁ熱心なこと。」

 

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「自作ピタゴラ装置を転がる球の挙動を見極めてコースの微調整をする息子の顔、職人である。」

「特にyoutubeの自作ピタゴラ装置のおにいちゃんたちが憧れのようで、家の中なんでも装置に見立てて指差しつつ「ここはトンネルで、ここはしゅべりだいで、ここはこれの、ですっ」とかって夢中になって毎日やってる。」

「うちの4歳児が家にある物だけでピタゴラ装置作ってるなう。凄い集中力。子供の発想力って凄いなぁ。」

家にあるものでいつでも始められて、自由に作れるピタゴラスイッチ。諦めずに最後まで自分で作ったときの達成感を味わうと、また何度でも挑戦したくなるのかもしれませんね。

まとめ

実は私も洗濯ばさみでつくる坂道の装置は動画をみて作ったことがあります。とても簡単にできるので小さい子どもと一緒でもすぐに作れました。角度を調整したり、洗濯ばさみの数を増やしてみたり、色々なことを試しながら何度もビー玉を転がして遊んでいました。

一つの装置だけなら簡単に作れるものもありますが、いくつかの仕掛けをつなげてピタゴラ装置を作るのは思っていたよりも大変なこともあるようです。

それでも初めは真似をして作ることから始めて、いつかオリジナルの装置をつくることができたら楽しいだろうなと思いました。夏休みの自由研究など時間をかけてじっくり取り組むのもよさそうですね。

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